第9回日本成人脊柱変形学会[The 9th Annual Meeting of the Japanese Society for Adult Spinal Deformity]

会長挨拶

高相 晶士

第9回日本成人脊柱変形学会

会長 高相 晶士

(北里大学医学部整形外科学主任教授)

第9回日本成人脊柱変形学会会長を拝命いたしました。大変光栄に存じます。

近年、皆様がご存知のように、言い尽くされた感もありますが、わが国は大変な高齢化社会となっております。いわゆる2025年問題、2060年問題など今後の日本の問題はほぼすべてが高齢化の問題です。確実に訪れるのは若者が減り、高齢者が増えるということです。その様な事実のなかで、期待すべきは高齢者が健康で元気であることであると強く思う今日この頃であります。若者に頼らない高齢者を守るのが我々の使命だと思っております。

そういった意味で、脊柱の健康は大変重要なことになります。

今回の学会は、手術は勿論のこと、いわゆる普通に脊柱の問題を抱えながらも、手術は必要なく、いかに健康に過ごしていくか?も改めて考えたく思います。さらに手術が必要な方についても以前のように深く掘り下げたく存じます。

シンポジウムとしては、成人脊柱変形の非手術療法のエビデンスに加え、ビデオにて難渋症例について検討するセッションを設けました。パネルディスカッションとしては、最近ますます増加しております、首下がりとパーキンソン病について深く考えることにいたしました。さらに主題、一般演題も多くの演題のご応募をお待ちしております。この他、現在旬の先生からレジェンドと言われる先生の講演を予定しております。

春まだ早い東京での開催となりますが、皆様奮ってご参加下さいます様、よろしくお願い申し上げます。